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タカ心理学博士の考え方:心理援助について PHILOSOPHY

NEXTカウンセリングでは、カウンセリングで使う最先端の心理療法としてブレインスポッティング(BSP)を取り入れています。ブレインスポッティング(BSP)はDr. Takaが指導者として日本において普及を進めるトラウマを解消することで様々な感じ方・考え方・振る舞い方の問題を解決することを狙った方法です。本記事では、ブレインスポッティング(BSP)とは何か、ブレインスポッティング(BSP)を受けると起こること、をお伝えします。

ブレインスポッティングとは?

ブレインスポッティング(BSP)は米国のDavid Grand博士が開発し、Dr. Takaがトレーナーとして2018年から日本において普及させている新しい心理療法です。2024年時点で650名(医師/心理士)にトレーニングを修了しており、専門家の中でも認知度と期待が大きく高まっている「波に乗っている」注目すべき方法です。詳しくは講談社から出版されているトラウマを消す技術をご覧ください。

では、なぜこのようにブレインスポッティング(BSP)は注目されてきているのでしょうか?それは即効性や大きな効果が多く確認されているからです。自分に合ったカウンセラーを見つけるの記事で、方法には効果が薄いと述べましたが、ブレインスポッティング(BSP)に関しては特別であると感じています。それは「推しの方法」だからではなく、これもカウンセリングの効果の85%を占めるカウンセラーとの関係性やカウンセラーの効果を高めるからです。

そのブレインスポッティング(BSP)の特徴は、簡単であり誰でも受けられることです。下記でもう少しお伝えしますが、ぼーっと眺める1点を見つけ何もしないでいるだけで良いのですから。

ブレインスポッティング(BSP)を受けると起こること

ぼーっと眺める1点を見つけるというのは、どういうことでしょうか。ここで読者の方に質問です。

何か考え事をしている時どこか1点を見て考えていることはありませんか?

医師や心理士のトレーニング、あるいは学生の指導や復職される方の援助の場でこの質問をすると、ほぼ100%の形で「ある」と言う返事が返ってきます。この1点にはどんな役割があるのでしょう。それは集中を促すという役割です。

私たちの脳はほんとうに色々なものに注意が向く傾向があります。誰でも経験があると思いますが、学生の頃、勉強がつまらないし嫌なので、TVを見ながらやったり、友だちと話しながらやったりしたことありますよね。集中できましたか?また心配事がたくさんある時、仕事や勉強が手につかないと言うこともありますよね。

ブレインスポッティング(BSP)では、脳の構造を意味ある形で大きく変える力があると私は信じています。それは集中を促すからです。100%の集中で勉強をするといつもより暗記できたり理解できたりします。100%の集中で仕事をしたらいつもより大きな成果をあげられます。100%の集中で悩み事1に向き合ったら、悩み事に関する脳の構造が変化し、その悩み事を冷静に見られるようになります。ブレインスポッティング(BSP)は悩み事に100%の集中を促すことで脳の構造を変え悩み事を多彩な視点で冷静に捉えることができるようにするのです。

集中だけでは脳は変わりません。むしろ集中するだけだと既存の脳の使い方がさらに強まるだけです。寝る前に悩み事が頭に浮かんできて、それについてどんどん考えていき、心身が揺れ動き始めて、寝るどころか強い怒り、恐怖、不安、心配などを体験することは、誰にでも起きることです。これは悩み事に集中した結果です。これで悩み事が解決するはずがありません。

ブレインスポッティング(BSP)では、悩み事に度集中した状態で、カウンセラーの力を借ります。カウンセラーが分かってくれたり見守ってくれる、あるいはそこにいるだけで、悩み事に集中しながらカウンセリングの効果の85%を占める「カウンセラーとの関係性」や「カウンセラー」にも集中するので、何もしないでいられます2。何もしないでいると、悩み事を意識したまま身体は鎮静をしてくるので、悩み事を冷静に見られるようになるのです。これは1人ではできないことです。

悩み事に対して冷静でいられる効果は、一時的でない場合が多いです。それは永続的であり、さらに発展的(効果がさらに高まっていく)傾向にあります。スペインの臨床研究では、治験終了6ヶ月後に被験者の不安の程度を測定した結果、他の方法では見られなかった、継続的な不安症状の軽減が見られ「良くなり続ける」ことは科学的に示されました。つまり、ブレインスポッティング(BSP)を1度でも受ければ、その後1人でに悩み事がさらに改善していく可能性があることを示唆しています。

NEXTカウンセリングでは、全てのカウンセラーがブレインスポッティング(BSP)のトレーニングを受けています。また日本で最も巧みで効果的なブレインスポッティングを受けたいなら、ブレインスポッティング指導者Dr. Takaによる通常カウンセリングがお勧めです。


本記事のまとめ

  • ブレインスポッティング(BSP)は近年注目されている新しい心理療法です
  • ブレインスポッティング(BSP)はカウンセリング効果を85%占めるカウンセラーとの関係性/カウンセラーの効果を高めます
  • ブレインスポッティング(BSP)は、悩み事に集中し、そして何もしないことで、悩み事の改善/解決がを起きるよう促す方法です
  • ブレインスポッティング(BSP)を1度でも受ければ、その後一人でに悩み事の改善が起こる可能性があります
  • NEXTカウンセリングでは全てのカウンセラーがブレインスポッティング(BSP)を実施することができます

  1. ※1悩み事は様々なものを含みます。トラウマだけでなく不安、心配、恐怖、怒り、嫉妬、嫌悪などの感情やPTSD、うつ、パニックなどのメンタルの問題、あるいは摂食障害、ギャンブル・アルコール・タバコ依存や演劇・スピーチ・歌・演奏などの芸術活動やスポーツのパフォーマンス不振が悩み事に当てはまります。 ↩︎
  2. ※2私たちにすでに身についている「物事の解決法」(悩みを解決するために悩みを理解し、解決の手順を考え、実際の好意を検討する)や「対処法」(この問題とどう向き合うかについて考える)を習慣的に使用します。1人で解決できない悩み事の場合、これらは効果的でない場合が多いですが、自動的にそれらをしてしまい、その過程で「集中」や別の悩みへの「飛び火」でさらに悪い状態になります。何もしないというのは、1人でいると習慣的にしてしまう頭の使い方をしないということを指します。 ↩︎