NEXTカウンセリングは、数多くあるカウンセリングサービスの中でも、最も優れたカウンセリング・サービスであると私は考えています。それは、私の20年近くの経験だけでなく、この分野の最先端である欧米におけるカウンセリングの効果研究をしっかりと組み込まれているオンライン・カウンセリング・サービスだからです。
欧米における効果研究
日本はカウンセリングにおいて最先端であるアメリカのカウンセリングの数十年は遅れているとよく言われます。米国で博士号を取得し、日本のカウンセリング業界で働く私にとっては、このことははっきりとしています。米国では、各州ごとにカウンセラーの資格が存在し、資格を得るための明確な基準と、その教育が大学院で行われています。一方で日本では、知識や訓練が乏しい者(4年生大学を修了したのみの者)でも国家資格である「公認心理師」を受験できるという有り様です。
それだけならまだしも、日本では世界的な研究を取り入れられるカウンセラー(英語を読めるカウンセラー)が多くありません。科学的に研究された知見を頼るのではなく、個人的な経験を頼りにカウンセリングをするカウンセラーが多くあるのが現状です。特に言うと、効果研究による知見を知らないことが最も致命的なミスだと言えます。
その効果研究が物語るのは次の科学的事実です。カウンセリングでは
カウンセラーが相談者と良い関係を築くことに大きな効果があり、様々な方法には効果があまりない
(Wampold, 2015)1
これはカウンセラーだけでなく相談者の方も誤解しがちです。多くの相談者の方(そして知見を知らない多くのカウンセラー)は、効果的な方法(例えば「認知行動療法」「マインドフルネス」「EMDR」等)を求めます。僕もそうでした。若い時には、みんなの問題を解決できる方法があるはずだ、と頑なに信じていました。そして膨大な時間とお金と労力をかけて、そういった方法を学んでいました。
しかし欧米におけるカウンセリングの膨大なメタ分析(最も信頼のおける科学的研究)は次のようなことを語ります。
カウンセラーが相談者と良い関係を築くことに大きな効果があり、様々な方法には効果があまりない
(Wampold, 2015)
NEXTカウンセリングでは、この科学的事実を生かしているゆえに、日本における最も優れたカウンセリグ・サービスであると私は考えています。
本記事のまとめ
- 日本のカウンセリングサービスは欧米と比べて遅れている
- 日本のカウンセリングサービスは欧米の最新知見を活用していない
- 日本のカウンセリングサービスにおいて最も致命的なミスは効果研究を活用していないところ
- 効果研究によるとカウンセリングに効果があるのはカウンセラーが良い関係性を築くことが大きい
- 効果研究によるとカウンセリングでの方法はあまり効果がない
- NEXTカウンセリングはこういった研究を活用したサービスであるゆえ優れている
- B. Wampold., (2015). How important are the common factors in psychotherapy? An update. World Psychiatry. 14(3): 270–277. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4592639/ ↩︎